負けに不思議の負けなし

2021

〇高橋(4勝1敗0S)
●秋山(2勝2敗0S)



■負けに不思議の負けなし
とは、故 野村克也氏の有名な言葉。今日はとことん反省してみよう。

■序盤3回のポイント
秋山の炎上は置いといて・・・
■1回表
近本が左越えの2塁打、糸原の一ゴロで香月が3塁封殺。これは香月を褒めるしかない。
マルテが3塁線への2塁打で1死2,3塁。ここで先制できなかったことが痛かった。(大山三振、サンズが歩いて2死満塁。佐藤は当たりは悪くなかったが中フライ。)
■2回表
梅野が四球で歩き1死1塁。中野が粘りながらも3-2からボール球に手を出して三フライ。秋山送り2死2塁とするが、近本の遊ゴロでショート坂本が3塁封殺
■3回表
先頭の糸原が四球で歩き、サンズが左前で続き0死2,3塁。大山が惜しい三ライナー、サンズが一フライ。佐藤の左前で先制するも1点止まり。
⇒序盤3回までのイニング全て先頭打者を出すも点止まり。3回は6点差での先頭打者の四球、故 星野仙一が巨人軍のベンチにればベンチや扇風機がぶっ飛ばされていただろう。ピッチャーとして一番やってはいけないことをやってしまった高橋を崩せなかった。

 

■中盤のポイント
ここからは試合の流れという観点でみていく。
■6回表
前の回、秋山から変わった小野が3者凡退に抑え、流れを引き寄せた後の攻撃。先頭佐藤が四球で出るも、坂本、中野でランナーを進めることができない。ここで流れが悪くなったとこで、北条の2ランホームラン。何とか流れを相手に渡さず攻撃を終える。

■6回裏
0点に抑えるもなんとも、流れという観点ではあまりよくない守りであった。
小野から変わった馬場が、先頭打者に四球。流れ的には絶対やってはいけない。
1死1,2塁での梶谷の二ゴロで併殺をとれない(エラーはつかないが北条が若干ファンブルしている)。
⇒この5,6回の攻防で試合は決まったのかと思ってしまった。

■幸運の女神には、前髪しかない
レオナルド・ダヴィンチの言葉である。幸運の女神には、後ろ髪が無い。だから女神が通り過ぎる前に、前髪をつかまないと幸運を手にすることはできない。
野球における勝利の女神もきっと前髪はないのだろう。この試合での勝利の女神は、中盤までは、巨人の方を向いたり、阪神の方を向いたりと、なかなか行き先を決めれずにいたように思う。
そして、野球における勝利の女神は、当たり前のことを当たり前にやる選手、チームが好きだ。「先頭打者に四球を出さない」「エラーをしない」「リズムよく3者凡退で抑える」「送りバントを決める」「ポップフライを打たない」などなど。こういったプレーをしていると相手チームの方を向くことが多い。だが相手チームが前髪を掴まないと、また違う方を向く。
今日の試合、大差はついたがつけ入るスキは十分にあった。巨人高橋は、勝利の女神が嫌う先頭打者への四球を2回も与えてしまった。確実に勝利の女神は阪神の方に向いていたが、前髪をつかめなかった。久々の登板できっちり3者凡退に抑えた小野が、再び勝利の女神の顔を阪神側に向かせたが、その後の攻撃でもやはり前髪を掴み切きれなかった。それでも勝利の女神はまだ完全に巨人の方には向いてはいなかったが、6回裏のバタバタの守りで完全に巨人の方を向いてしまった。

■巨人の強さ
序盤のセオリーを無死した2つの封殺。
・1回無死2塁からファースト香月が3塁封殺。
普段から常に準備をして取り組んでいる証拠。2塁ランナーは近本、準備していたとはいえなかなか出来るものではない。
・2回近本の遊ゴロでショート坂本が3塁封殺。
やや三遊間よりのゴロで、打者が俊足の近本ということもあり、1塁へ送球するよりも近い3塁でタッチプレーにした方が確率が高いと判断したのだろう。
この2つのプレー、ただのプレーではない。非常にレベルが高い。「イージーゴロでのエラー」、「エラーのつかない封殺崩れ」などしてては、戦力が揃った巨人に太刀打ちできるはずがない。まだまだここからレベルを上げていかないと、足元をすくわれる日は遠くないような気がする。そうならないよう、がんばってもらいたい。




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